2023年元日
母のいるグループホームへ
食べ物を届けに行った
先日朝食で
食べ物を喉に詰まらせてから
固形物は完全に禁止になり
ムース食に切り替わった
施設の方から
母にはプリンや
お好み焼き(ミキサーにかけ潰す)が
いいというので
日持ちのするプリンと
冷凍のお好み焼きを届けた
母は私を見るなり
大きな声をあげて泣いた
「あー!あー!」
ビニールで仕切られたカウンター越しに
母の冷たい手を握って
新年の挨拶をかわした
「華伊さんが来てくれた!」
「こんな身体になってごめんね」
と何度も繰り返しながら
「わー!」と泣いた
私も泣きながら
「お母さんのこといつも想ってるよ」
「私は元気だからお母さんも元気でね」
「お母さんがいるだけで嬉しい」
「お母さんが幸せでいるように願ってるよ」
「みんなと仲良く楽しく過ごしてね」
「また来るよ」
と伝えた
お母さんも
私の言葉を咀嚼するように
ひとつひとつオウム返ししながら
「ありがとう」と繰り返した
嬉しさと切なさの混じった大泣きから
始まった新年
お母さんが穏やかに過ごせますように…
母に新年の挨拶を
