自分崩し

二十五年間の拒食と過食の行き来は

言うなれば 積み上げと破壊のループ



世間の理想の型にはまらなければと

強迫的に拒食して



「違う!」が頂点に達すると

過食で壊し ゼロからやり直し


繰り返し 繰り返し

こうやって自分崩しをしてきた




回復した今も 形は変われど

「違う!」がやってくると全破壊する




納得して完成させても

しばらくすると陳腐になる



其処彼処に潜む 攻撃の性

足止めを喰らう 破壊の性





それを通して

一体何を欲しているのだろう?



「違う!」と言いたいのか?

崩す快感を得たいのか?

再生がしたいのか?

無かったことにしたいのか?

格好つけたいのか?

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