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その他の工具
ピアノ調律道具






メーカー:John Broadwood & Sons
シリアルナンバー:「65637」
作製:1885年〜1890年
国:ロンドン
規格:幅141 高さ124 奥行き62cm
音域:85鍵(A0からA7の7オクターヴ)



John Broadwood & Sons
 1728年創業の英国を代表するメーカー。
 産業革命の中、全盛を極め王室御用達の指定を受けました。
 また世界で初めてピアノにペダルを付けたことでも知られています。
 1818年、ベートーヴェンはジョン・ブロードウッドからピアノを贈られ、後期ソナタの集大成Op.109,110,111を作曲し、以降ベートーヴェンはこのピアノを愛用しました。


 鉄製のフレームを取り入れた初期のピアノです。
 現代のピアノのほとんどが、低音部の弦と中音部の弦が交差しているのに対し、このピアノでは交差していません。
 このピアノのアクションはオーバーダンパーといいます。
 現代のアップライトピアノでは、音を止めるダンパーがハンマーの下部に位置するのですが、このピアノのダンパーはフェルトハンマーの上部の位置で音を止めています。
 鍵盤の数は85鍵で、最高音は現行の88鍵(黒鍵36、白鍵52(A0からC8に及ぶ7オクターヴと短3度))のものより高音部で3音が欠けてAで終わっています。
 弦を張っているピンは珍しい形状をしています。
 現代の4角の頭を持つ工業製品のチューニングピンではなく、1本ずつを鍛冶屋が鉄鎚で打ってピンの穂先を作っています。
 現代の一般のチューニングハンマーではこのピンに合致しないので、特注でチューニングハンマーのチップを作らせピアノの中に保管してあります。
 調律のピッチは、現代のA=440ヘルツより低く調律を仕上げることになります。
 元の外装は黒ではなく木目の生地塗りだったはずです。


〜調律師 山田 義による所見より〜





















   

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